こんにちは。
今週のマーケット情報をまとめました。

日本株は、日経平均が週間で大きく上昇し、選挙結果を受けた期待が意識されました。
米国株は、物価統計を受けた金利観測の変化と、ハイテク株の値動きが意識されました。
商品は、金が上昇し、原油は需給見通しや中東懸念の後退が材料になりました。

(1)今週のポイント 3つ

・日本株は、国内の政治イベントを受けて買いが優勢となりました。
・米国は、物価統計を受けて金利の見方が揺れ、株と債券が同時に動きました。
・商品は、金が金利観測の変化で動き、原油は需給と中東要因で動きました。

(2)日経平均

今週の日経平均の終値は 56,941円で、前週末から約5%上昇しました。
週前半は、国内の政治イベントを受けた見通しが意識され、買いが強まりました。
一方で、週後半は円高や米国株の変動が意識され、上昇の勢いが弱まる場面もありました。
指数が大きく動いた週は、個別材料だけでなく、全体の資金の流れが株価に反映されやすくなります。
そのため、上昇した銘柄と伸び悩んだ銘柄が混在しやすい一週間でした。

(3)セクター別の傾向

内需系は、政策面の期待が意識されやすく、買いが入りやすい流れでした。
銀行など金利に敏感な業種は、国債利回りの変化が材料になりやすい状況でした。
輸出関連は、円高の進行が意識され、上値が重くなる場面がありました。
資源・エネルギーは、原油の下落や地政学要因の変化が影響しました。
決算発表期にあたり、業績見通しの上方修正と下方修正で値動きが大きく分かれました。

(4)個別株(国内)

(4-1) 上昇が目立った国内銘柄

・銘柄コード:1718
美樹工業。
建設・設備工事などを手がける企業です。
自社株買いの実施を発表しました。
株主還元の強化が材料として意識され、株価が動いたと報じられています。

・銘柄コード:2206
江崎グリコ。
菓子や加工食品を手がける企業です。
自社株買いの実施を発表しました。
取得規模が大きい点が材料として意識され、株価が動いたと報じられています。

・銘柄コード:2503
キリンホールディングス。
飲料・酒類、ヘルスサイエンス領域も持つ企業です。
自社株買いと自己株式の消却を発表しました。
発行済み株式数に対して大きい内容が材料として意識され、株価が動いたと報じられています。

・銘柄コード:2811
カゴメ。
トマト加工品や飲料などを手がける企業です。
自社株買いの実施を発表しました。
短期の取得枠が示された点が材料として意識され、株価が動いたと報じられています。

・銘柄コード:6361
荏原。
ポンプや送風機などの産業機械を手がける企業です。
自社株買いと自己株式の消却を発表しました。
取得枠と消却の組み合わせが材料として意識され、株価が動いたと報じられています。

(4-2) 下落が目立った国内銘柄

・銘柄コード:6330
東洋エンジニアリング。
通期の業績見通しを下方修正し、赤字見通しと無配が材料になりました。

・銘柄コード:4165
プレイド。
四半期決算で営業利益が前年同期比で減少し、上期見通しも減益方向が材料になりました。

・銘柄コード:9399
ビート・ホールディングス・リミテッド。
暗号資産関連の保有・購入に関する発表があり、暗号資産価格の変動が意識されたと報じられています。

・銘柄コード:6031
ZETA。
通期見通しの公表後に売りが先行し、利益確定の動きが意識されたと報じられています。

(4-3) 大きな動きがあった米国銘柄

・Rivian Automotive
電気自動車メーカーです。
決算が市場予想を上回り、通期の見通しや新型車の計画が材料になって株価が大きく動いたと報じられています。

・Pinterest
画像共有を中心とするインターネットサービス企業です。
決算内容や見通しが材料になり、株価が大きく動いたと報じられています。

・Cisco Systems
ネットワーク機器を手がける企業です。
ハイテク株全体の売りや決算関連の材料が意識され、株価が大きく動いたと報じられています。

(5)ゴールド・コモディティ:方向感と価格要因

(5-1) 金(ゴールド)

金は、週後半にかけて上昇が目立ち、週単位でも上昇となりました。
米国の物価統計が市場予想を下回り、金利の見方が変わったことが材料になりました。
金は利息が付かない資産のため、金利が下がる見方が出ると買いが入りやすいと言われます。
一方で、短期では統計や金利観測の変化で値動きが大きくなりやすい点も意識されました。

(5-2) 原油

原油は、週単位では下落が続きました。
中東要因の警戒がいったん後退したことが、下落要因として意識されました。
今年の供給が需要を上回る見通しが示されたことも、材料になりました。
その結果、需給要因が目立ちやすい一週間でした。

(6)S&P500:方向感と価格要因

S&P500は、週単位では下落となりました。
米国の物価統計が市場予想を下回り、国債利回りが低下する場面がありました。
ただし、ハイテク株には売りが出やすく、指数の重しになったと報じられています。
関税をめぐる判断の行方など、政策面の不確実さも意識されたと報じられています。
結果として、金利観測と政策要因が同時に意識される週でした。

(7)オールカントリー:方向感と価格要因

オールカントリーは、基準価額が 33,366円となり、前日比で下落しました。
中身は世界の株式のため、米国株の弱さが影響しやすい週でした。
加えて、円高が進むと、外貨建て資産の円換算が下がりやすい点が意識されます。
そのため、株式市場の動きに加えて、為替の影響も受けやすい状態でした。
今週は、株と為替の両方が動いたことが基準価額の変化につながりやすい週でした。

(8)為替と日米金利差:方向感と影響

円は対ドルで大きく上昇し、週単位で約3%の上昇が目立ちました。
米国の物価統計を受けて、米金利の見方が変わったことが材料になりました。
一般に、米金利が下がる見方が強まると、日米金利差が縮む方向が意識されやすいです。
円高は、輸出企業の採算が意識されやすく、株式市場の業種ごとの動きに影響しやすいです。
一方で、為替は統計や要人発言で短期に変動しやすく、断定は避ける必要があります。

(9)世界情勢・地政学:市場に効いた要因

中東要因は、警戒がいったん後退したことが原油の下押し材料になりました。
米国では、関税をめぐる判断の行方が意識されたと報じられています。
中国は休場が続く時期に入り、アジアの取引量が細りやすい点が意識されました。
日本は国内の政治イベント後で、政策面の見通しが株価に影響しやすい状況でした。
こうした要因が重なり、株式と為替と商品が同時に動きやすい一週間でした。

(10)私がチェックしている3つの指標

・純金上場信託(現物国内保管型) (1540):23,405 下落方向
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):33,366 下落方向
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX):30,076 下落方向

(11)明日以降、注目しておきたい動向・指標

米国は、物価統計の次に、金融政策に関する情報が意識されやすい状況です。
金利の見方が変わると、株式の中でもハイテク株や成長株が動きやすくなります。
日本は、為替の変化が輸出関連に影響しやすく、円高の進み方が意識されます。
原油は、需給見通しに加えて、中東要因の再燃があるかどうかが意識されます。
決算発表が続く時期のため、業績見通しの上方修正と下方修正が個別株の材料になりやすいです。

(12)まとめ

日本株は、国内要因で強く買われた一方、円高と米国株の変動も意識されました。
米国株は、物価統計後の金利観測の変化と、ハイテク株の動きが焦点になりました。
金は金利観測で上昇し、原油は需給と中東要因の後退で弱含みました。
オールカントリーは、世界株の動きに加えて円高の影響も受けやすい週でした。
来週以降も、統計と金利と為替が同時に動く可能性があり、値動きが大きくなる場面は注意が必要です。

本記事は情報提供であり、投資助言ではありません。